A Day In The Life

とあるプログラマの備忘録

Python を使って地域メッシュコードから緯度経度ポリゴンを算出する

日本の地域メッシュコードから緯度経度ポリゴンを算出する Python3.7 のプログラムを作成しました。 前回の記事の逆バージョンです。

プログラム

3次メッシュコード(基準地域メッシュコード)から緯度経度ポリゴンを算出します。精度を出すためにミリ秒で計算しています。

# ミリ秒
MILLISECOND = 3600000

class Grid(object):
    def __init__(self, code, parent=None, divide=0):
        size = len(code) // 2
        # コードの上位桁
        self.upper = int(code[:size])
        # コードの下位桁
        self.lower = int(code[size:])
        self.height_ms = MILLISECOND * (40 / 60)
        self.width_ms = MILLISECOND
        self.parent = parent
        if parent:
            self.height_ms = parent.height_ms / divide
            self.width_ms = parent.width_ms / divide

    def origin(self):
        if self.parent:
            p = self.parent.origin()
            lat_ms = p[0] + (self.height_ms * self.upper)
            lon_ms = p[1] + (self.width_ms * self.lower)
        else:
            # 親が存在しない=1次メッシュ
            lat_ms = self.upper * MILLISECOND / 1.5
            lon_ms = (self.lower + 100) * MILLISECOND
        return lat_ms, lon_ms


class Code2Polygon(object):
    def __init__(self, code):
        first_code = code[0:4]
        second_code = code[4:6]
        third_code = code[6:8]
        # 1次メッシュ
        self.__first = Grid(first_code)
        # 2次メッシュ(1次メッシュを8分割)
        self.__second = Grid(second_code, self.__first, 8)
        # 3次メッシュ(2次メッシュを10分割)
        self.__third = Grid(third_code, self.__second, 10)

    def __to_polygon(self, s, w, n, e):
        return [s, w], [s, e], [n, e], [n, w], [s, w]

    def __to_bounds(self, origin, height_ms, width_ms):
        south = origin[0]
        west = origin[1]
        north = south + height_ms
        east = west + width_ms
        return south / MILLISECOND, west / MILLISECOND, north / MILLISECOND, east / MILLISECOND

    def third_bounds(self):
        origin = self.__third.origin()
        return self.__to_bounds(origin, self.__third.height_ms, self.__third.width_ms)

    def third(self):
        t = self.third_bounds()
        return self.__to_polygon(t[0], t[1], t[2], t[3])

3次メッシュのみ算出してます。

使い方

Code2Polygon クラスのコンストラクタに地域メッシュコードを渡してポリゴンを取得します。

def test_code2polygon():
    # 渋谷付近のメッシュコード
    c2p = Code2Polygon('53393595')
    print(c2p.third())

上記プログラムの出力結果は以下のようになります。

([35.65833333333333, 139.6875], [35.65833333333333, 139.7], [35.666666666666664, 139.7], [35.666666666666664, 139.6875], [35.65833333333333, 139.6875])

参考記事

Python を使って緯度経度から地域メッシュコードを算出する

緯度経度(latitude, longitude)から日本の地域メッシュコードを算出する Python3.7 のプログラムを作成しました。

プログラム

緯度経度から1-3次メッシュコード(基準地域メッシュコード)を算出します。精度を出すためにミリ秒で計算しています。

import math

# 計算の単位(ミリ秒)
MILLISECOND = 3600000

class FirstGrid(object):
    def __init__(self, lat, lon):
        '''
        1次メッシュコード計算
        '''
        self.lat = lat
        self.lon = lon
        # メッシュの高さ
        self.height_ms = MILLISECOND * (40 / 60)
        # メッシュの幅
        self.width_ms = MILLISECOND
        # メッシュコードの上位桁
        self.upper = int(math.floor(lat * 15 / 10))
        # メッシュコードの下位桁
        self.lower = int(math.floor(lon - 100))
        # 南端(緯度)
        self.south_ms = self.upper * MILLISECOND / 1.5
        # 西端(経度)
        self.west_ms = (self.lower + 100) * MILLISECOND

    def code(self):
        ''' メッシュコード '''
        return f'{self.upper}{self.lower}'

    def origin(self):
        ''' メッシュの南西端(緯度経度) '''
        return self.south_ms / MILLISECOND, self.west_ms / MILLISECOND

class Grid(FirstGrid):
    def __init__(self, parent, divide):
        '''
        2,3次メッシュコード計算
        :param parent 親メッシュ
        :param divide 分割単位
        '''
        self.lat = parent.lat
        self.lon = parent.lon
        lat_ms = parent.lat * MILLISECOND
        lon_ms = parent.lon * MILLISECOND
        # 親メッシュの高さと幅から当該メッシュの高さと幅を算出する
        self.height_ms = parent.height_ms / divide
        self.width_ms = parent.width_ms / divide
        h = self.height_ms
        w = self.width_ms
        # 上位桁
        self.upper = int(math.floor((lat_ms - parent.south_ms) / h))
        # 下位桁
        self.lower = int(math.floor((lon_ms - parent.west_ms) / w))
        # 南端
        self.south_ms = self.upper * h + parent.south_ms
        # 西端
        self.west_ms = self.lower * w + parent.west_ms

    def code(self):
        return f'{self.upper}{self.lower}'

    def origin(self):
        return self.south_ms / MILLISECOND, self.west_ms / MILLISECOND

class LatLon2Code(object):
    def __init__(self, lat, lon):
        f = FirstGrid(lat, lon)
        # 2次メッシュは1次メッシュを8分割する
        s = Grid(f, 8)
        self.__first = f
        self.__second = s
        # 3次メッシュは2次メッシュを10分割する
        self.__third = Grid(s, 10)

    def first(self):
        return self.__first.code()

    def second(self):
        return f'{self.__first.code()}{self.__second.code()}'

    def third(self):
        return f'{self.__first.code()}{self.__second.code()}{self.__third.code()}'

地域メッシュは英語だと Grid Square と表現するらしいのでクラス名は Grid にしています。1次メッシュの計算が特殊で2次3次は同じ計算をするので、1次と2次3次でクラスを分けました。

使い方

LatLon2Code クラスのコンストラクタに緯度経度を渡してコードを取得します。

def test_latlon2code():
    # 渋谷
    ll2c = LatLon2Code(35.6640352, 139.6982122)
    assert(ll2c.first() == '5339')
    assert(ll2c.second() == '533935')
    assert(ll2c.third() == '53393595')

参考記事

PostGISでgeometry型からgeography型に変換するときは座標系に注意する

SRID=4612(JGD2000測地系+地理座標系)のgeometry型フィールドだとgeography型に変換できる

postgres=> SELECT ST_SetSRID(geom, 4612)::geography FROM map WHERE id=1;
                     st_setsrid
----------------------------------------------------
 0101000020041200006B405577CB756140404749F6A1BF4140

SRID=3857(WGS84測地系球面+メルカトル図法)のgeometry型フィールドをgeography型に変換しようとするとエラーになる

postgres=> SELECT ST_SetSRID(geom, 3857)::geography FROM map WHERE id=1;
ERROR:  Only lon/lat coordinate systems are supported in geography.

EPSG: 3857は投影座標系で単位がメートルなのでダイレクトに変換できないみたいです。

参考

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Golang書くときのちょっとしたテクニック

MarshalJSONを使ってJSONに表示用のフィールドを追加する

無限ループしないように元の構造体を拡張する

// UTCな時間をJsonに変換するタイミングでJSTに変換する例
import "time"

type Hoge struct {
    ID uint
    CreatedAt time.Time
}

func (h Hoge) MarshalJSON() ([]byte, error) {
    type Alias Hoge
    return json.Marshal(&struct {
        Alias
        CreatedAtJST time.Time
    }{
        Alias:     (Alias)(h),
        CreatedAtJST: h.CreatedAt.In(time.LoadLocation("Asia/Tokyo")),
    }
}

参考

Enum

数値系Enum

ゼロ値をUnknownにするのがGolang

type DeviceType uint
const (
    Unknown DeviceType = iota
    Android
    IOS
)

文字列系Enum

type Status string
const (
    Success Status = "success"
    Failure Status = "failure" 
)

関数にオプショナルな引数を設定したいとき

FunctionalOptionPatternを使って実装する

https://blog.web-apps.tech/go-functional-option-pattern/

リクエストボディの読み出しが1回しかできないときの対処方法

リクエストボディを ioutil.ReadAll 関数で読み出すと2回目以降は中身空っぽになります。それの回避方法です。

http - How to read response body twice in Golang middleware? - Stack Overflow

Gotestでいい感じのスタブを作る方法

gomockインストールするのはちょっとなぁって時に良いです。

Golangにおけるinterfaceをつかったテストで mock を書く技法 - haya14busa

今時のサーバエンジニアのためのオススメ本

2017年の11月から本格的にサーバサイドのお仕事をするようになりました。それで今までに読んだオススメの本をまとめました。

使いやすいAPIを開発するために

RESRfulなAPIを開発するための指針など。他社(Twitter, GitHub, Yahoo.com...etc)のAPIを比較しながら説明

サーバ側のアーキテクチャ構成

マイクロサービス

運用しつつアーキテクチャを進化させていく

運用的な話

SREの基礎やSRE全般の話題

Golangでサーバプログラミングするなら始めに読むべき記事

最近 Golng 使ってサーバのプログラム書いてます。 始める前に読んでおけばよかったと感じた記事が2つあったのでメモ程度に紹介します。

Handlerのチェインをどうやって解決するか
- Making a RESTful JSON API in Go - The New Stack
Context問題どうするか
- Go's net/context and http.Handler – joe shaw