デザインの生態学
デザインの生態学―新しいデザインの教科書後藤 武,佐々木 正人,深澤 直人東京書籍このアイテムの詳細を見る |
この本を読んだらデザインができるようになるというわけではないですが、デザインとどう向き合えばいいかどんな視点でデザインを考えればいいかそのヒントを与えてくれます。
デザインと向き合う時の基本的な考え方としてアフォーダンス理論を元に説明してくれます。そのあたりが本書の特徴でもあります。
個人的な感想としてはデザインは主観でするもんじゃなくて客観を大事にしろ客観写生が大事だってところに感銘を受けました。流行に流されて終わってしまうデザインと何十年何百年も愛されるデザインの違いってこの辺にあったんだなぁとすごく納得できました。
この本はこれからデザインを勉強する上での羅針盤的存在になってくれると思います。
魅力的なUIを作りたいと思ったらまずはこの本を読んでみてください。各所にヒントが詰まってます。
#この本の影響で高浜虚子の「俳句への道」を買ってしまった。
2009年6月1日追記
アフォーダンスという言葉について少し難しく考えすぎていたように思います。あまり難しく考えてもあまり意味がないと思うのでそこのところは気をつけたいです。
「afford」という言葉を日常会話の中で普通に使っている人達から見れば、一体その言葉の定義を何で今頃わざわざ間違った受け取り方までして騒いでるの?と思うんじゃないでしょうか。そもそも、「afford」という言葉を日常会話で使いこなしていない人達が、どうしてわざわざ「アフォーダンス」という解らない言葉を使って語りたがるのかが訳解りません!日本語で「可能的有余」じゃぁ駄目なんですか?そのほうが相手に伝わりませんか?後もうひとつ付け加えるとデザインの勉強は本や知識を得るだけではできません。本を読むことよりも自分で体験することの方が大事です。