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とあるプログラマの備忘録

思考する機械コンピュータ

思考する機械コンピュータ (サイエンス・マスターズ)
ダニエル ヒリス
草思社

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最近、これ以上CPUの速度やメモリの容量が増えて何がうれしいのかよくわからない、3DのOSに何のメリットがあるかわからないと思うようになり、なんとなくコンピュータ技術の飽和状態というか停滞感のようなものを感じていました。

本書はそんな自分にとってものすごく刺激になった一冊です。

10年ほど前に書かれているにもかかわらず内容がまったく古くなってないのがすごいところです。

内容は論理演算回路の説明からはじまってプログラミング、チューリングマシン、並列コンピュータ、学習できるコンピュータ、進化論的シミュレーションと続き、最後は「シンキングマシン」の実現可能性で締めくくられています。特に後半はコンピュータの未来を感じることが出来ておもしろかったです。

コンピュータの超基本的なところから話がはじまるので初心者にもオススメです。

コンピュータは人間のように思考することが出来るのか?そんな疑問を持った方は本書を読んでみてください。



注意:出版社が民事再生中のため本書は現在入手困難なようです。というわけで原書のリンクも張っときます。復活して欲しいですね。